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Femalebagworm

メスミノムシ(ミノムシになったシリーズ)

2017 / 電子レンジ、トウモロコシの種、ロープ / インスタレーション

 人類は身体や脳を模倣・拡張するテクノロジーを生み出し続け、今日では多量のデータをもとに学習や演算を行う人工知能が暮らしに浸透している。一方、SFにみられるような「人間の理性と本能を備えた知能」はまだ出現していない。
 本作は「現生人類不在の未来」をテーマに、機械が人間的な本能を携えた時に起こるであろう生存プロセスを考察した作品シリーズのひとつ。
タイトルにある「ミノムシ」は絶滅危惧種のオオミノガのことで、雌のミノムシは成虫になっても脚も羽も目も口も持たず生涯をミノの中で過ごし、飛んできた雄と交尾し卵を生むことが、唯一の身体的機能となっている。
 代謝することのない機械という存在が動植物的本能を持った場合の行動は、子孫を残すことであり、それはこのミノムシの姿に重なるように思えてならない。


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