無用耐久テスト
2016 / 棚、人形、歯ブラシ、モーター、メトロノーム / W55 D45 H120 cm
《無用耐久テスト》シリーズは、人形と機械的構造物の二つで構成されたインスタレーション作品。人形は、誰かがすでに特定の性質やキャラクターを定めているものであり、人間のメタファーとして取り扱っている。
そして機械的構造物は、大型家具店IKEAにある家具の試験機のように人形の機能をテストする役割を担う。しかし、このテスト内容は本来人形には必要ではない。
ここで使用されている人形「ハローキティ」には口がない。それは、「やさしさは言葉だけでなく行動も伴うべきである」という創設者の考えに基づいており、加えて、特定の感情を表現しない様相は、様々な人のいずれの感情にも合うと考えられている。
歯ブラシはメトロノームと繋がっており、モーターの力でメトロノームが揺れることで、歯ブラシは左右に往復し、口のないハローキティの歯を際限なく磨き続けている。